金持ち父さんはよく言っていたように、「ビジネスマンはお金に関する問題を解決する人だ。問題を解決できなければビジネスから放り出される。政府の官僚は問題を解決できなくても先送りにできる」
金持ち父さんの予言 P.153
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日本はすばらしいです。
道路や線路が国中に張り巡らされどこにでも行けます。
水道が整備されており、蛇口をひねると水が出てきます。
スイッチを押すと電気がつきます。
ガスのおかげでコンロにすぐ火をつけることができます。
治安が安定しており、夜中に一人でも外に出れます。
火事になると消防車がかけつけてくれます。
病気になって動けなくても救急車がきてくれます。
郵便物はたいてい次の日には届いています。
国民ほぼ全員、読み書き計算ができます。
…
挙げるときりがないですが、
僕たちが安心して暮らしていけるように
国がいろいろなことをしてくれています。
これ国などの公的機関がやらずに、
すべて民間でまかなおうとするとどうなるでしょうか?
例えば、消防。
株式会社火消し隊って会社がやっていたとします。
どういうふうに運営しましょうか?
火事になったら火を消しに行かなければなりません。
消防車の維持費、人件費がかかります。
お金がかかります。
このお金どうやって集めましょうか?
火事になった家庭に払ってもらうとしましょう。
ある日Aさん宅で火事が発生しました。
プルルプルル(電話の呼び出し音)
ガチャ(電話をとる音)
火消し隊:
はい、株式会社火消し隊です。
Aさん:
火事です。
火消し隊お願いします。
火消し隊:
わかりました。
住所はどちらですか?
Aさん:
○○市○○町1-2です。
火消し隊:
現在どのような状況ですか?
お宅が全部燃えてますか?
半分くらいですか?
一部屋くらいですか?
Aさん:
半分くらいです!
早く来てください!
火消し隊:
わかりました。
消防車2台、消防隊員4名派遣します。
基本料金200万円です。
その他危険行為につき追加料金が発生します。
火を消した後、請求します。
Aさん:
え、ちょ、ちょっと、、、
って感じになります。
お金が払えない人は火事で家を失います。
さらに周りの家に火事が広がります。
周りの家でもAさんと同じようなことが起こります。
大混乱です。
こんなことが起こるのは目に見えてますので、
火事になった家庭に払ってもらうというのは、
イマイチですね。
では会員制にして月会費を
払ってもらうってのはどうでしょうか?
月会費3,000円です。
これで追加料金なしで火消し隊がかけつけてくれます。
安心です。
ただ、これも問題ありです。
会員にならない人絶対に出てきます。
ある日、会員でないBさん宅が火事になりました。
プルルプルル(電話の呼び出し音)
ガチャ(電話をとる音)
火消し隊:
はい、株式会社火消し隊です。
Bさん:
火事です。
火消し隊お願いします。
火消し隊:
失礼ですが、お客様当社の会員ではございませんよね。
Bさん:
え、えぇ、
火消し隊:
残念ですが、会員でないお客様の火事は、
お消しできかねます。
失礼します。
Bさん:
そんなぁ
Bさんは自宅が燃えるのを見ているしかありません。
と、民間がやるとこんな問題が出てきます。
もちろんもっといい解決策があると思いますが、
民間である限り、
お金をいっぱい払っている人には手厚いサービス、
お金を払っていない人にはサービスなし、
となります。
貧乏な人は火事が起こると何もできなくなります。
こういった問題をなくすために、
民間でなく国や地方自治体といった公的機関が必要です。
そしてその機関を維持するために税金が必要です。
消防で例をあげましたが、警察も同様です。
警察が民間だったら、
お金を払っている人に起こった事件しか捜査してくれません。
お金を払っていない人に起こった事件は無視です。
これでは犯罪が多発してしまい、
安心して暮らすことができません。
だから、国民すべての人が最低限のサービスを受けるためには、
税金で維持されている公的機関が必要になります。
これでめでたしめでたし、、、
とはいきません。
実は公的機関にも問題があります。
それは、資金源が税金という所です。
え、税金だから国民すべてが最低限のサービスを受けることができるんでしょ?
さっき言ったばかりじゃない。
確かにそうですが、税金だと
資金が無限にあると勘違いしてしまいます。
民間だとサービスが悪ければお客さんはすぐにお金を払わなくなります。
だからサービス向上に努めます。限られた資金で最大の効果を発揮しようと努力します。
先ほどの火消し隊の例だと、1軒火事を消すのに200万円かかるところを、技術革新、効率アップを工夫して100万円に抑えられるように努力します。
そうすると会社の儲けも増えますしね。
これが公的機関だと、サービスがよかろうが悪かろうが関係ありません。
税金でお金がもらえますから問題ありません。効率アップなどの努力をしなくなります。
1軒火事を消すのに200万円かかるならそのままです。
利益出さなくていいのですから。
これならまだマシですが、実はもっとたちが悪いです。
1軒火事を消すのに200万円だったところ、
300万円、400万円と増やしていくのです。
え、どういうこと?
と思いますよね。
何で値段上がっていくの?
ここが現在の各国が抱えている公的機関の問題点です。
いろいろな要因で値段が上がるのですが、
例えば次のようなことが起こります。
世の中不景気で失業率が上がっています。
だから公的機関が失業率を下げるために、
必要ないのに人員を増やします。
新しく雇った人にも働いてもらって、
給料を払わなくてはなりません。
1軒火事を消すのに
消防車2台、隊員4名だったところを
消防車4台、隊員8名だすようになりました。
結果1軒火事を消すのに、倍の400万円かかるようになりました。
この費用どこから出ているかというと、税金です。
だから税金が増えます。
世の中景気が回復してきました。
でも不景気の時に雇った人はやめません。
人は増えたままです。
1軒火事を消す費用も下がりません。
また不景気になり、人員が増えます。
またサービスの料金が上がります。
そして税金が増えます。
延々この繰り返しです。
次の世代へ問題を先送りしているだけです。
次の世代の税金が増えるだけです。
先送りされた世代はたまったもんじゃありません。
そんな贈り物迷惑です。
民間機関ならこんなことありえません。
優秀なビジネスマンならムダを省き、コストを下げようとします。
公的機関はそんな発想一切ありません。
どんどんムダを大きくしていきます。
効率を悪くしていきます。
コストを下げる努力をしません。
足りなくなれば税金を上げる。
こんな発想しかありません。
これでは国全体の支出が増える一方です。
結果税金が増える一方です。
ムダを省く。効率を上げる。コストを下げる。
公的機関に少しでもこんな発想があれば、
国の財政問題もまだましになると思うのですが、、、
で、公的機関がムダを省けない理由の一つに、
リストラしたら生活していけなくなる人があまりにも多いことです。
公的機関のぬるま湯にあまりにも長い間つかりすぎて、
出られなくなっている人が大勢います。
もう他の場所では働けなくなっています。
こういった人たちが公的機関を辞職し、
外の世界で稼げるようになれば、
少しでも財政問題は解決に向うと思います。
是非、政府に頼らず自分で稼げるようになって欲しいものです。
自分で稼ぐ力をつける
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