これが、私が『ラットレース』と呼んでいる ものなんだ
「朝起きて、仕事に行き、請求書を支払う、
また朝起きて、仕事に行き、請求書を支払う
・・・・・・この繰り返しだ。
そのあとの彼らの人生はずっと恐怖と欲望という二つの感情に走らされ続ける。
そういう人はたとえお金を多くもらえるようになっても、支出が増えるだけでパターンそのものは決して変わらない。
これが、私が『ラットレース』と呼んでいるものなんだ」
改訂版 金持ち父さん貧乏父さん p.53
あなたはなぜ毎日働いていますか?
金持ち父さんはたいていの人は恐怖と欲望のためと言っています。
恐怖とは・・・
お金がないと怖いから必死で働く。
お金がなくなったらどうしようと心配ばかりしている。
つまり、
住宅ローンや家賃が払えなくなる。
車のローンが払えなくなる。
食費が払えなくなる。
などです。
欲望とは・・・
今持っているものよりもいいものが欲しい、
もっときれいなものを手に入れたい、
もっと楽しいことやおもしろいことをしたい、
つまり、
もっと広い家に住みたい。
もっとかっこいい車に乗りたい。
最新のパソコンが欲しい。
といってことです。
この恐怖と欲望という感情にただ単に反応して、給料をもらうために毎日働きに行くパターンを金持ち父さんは
「ラットレース」
と呼んでいます。
ラットレースの怖いところは、一生お金の奴隷になってしまうことです。
お金のために働き続けることになります。
じゃ、いっぱい貯金があるから大丈夫!
と思っている人もいるかもしれません。
が、その人たちには今度は、いつそのお金を失うかもしれない、という恐怖があります。
失う恐怖をまぎらわすために、毎日仕事に行きます。
また、私はお金には興味ない、という人もいます。
この人は、言っていることとやっていることが違います。
本人は、ウソをついているつもりはないかもしれませんが、僕に言わせるとウソです。
試しに僕はこういう人に、
「じゃ給料全部僕にください。」
と言ってみます。
でもくれた人は今まで一人もいません。
また、
「今の仕事、給料ゼロでもやりますか?」
と聞いてみます。
やる、と答えた人は一人もいません。
そして、この人はお金のために毎日朝起きて仕事に行き、一日八時間きっちり働きます。
話をもとに戻して、
じゃ、ラットレースを抜けるには、恐怖と欲望という感情をなくすのがいいかというと、
金持ち父さんは
「いやちがう。そんなことをするのは時間のむだだ」
と言っています。そして
感情のおかげで私たちは人間でいられる。
『感情(emotion)』という言葉には活動するというエネルギーという意味がある。
自分の感情に正直になって、自分にとって悪い方にではなく、自分のためになるように心と感情を使え
と言っています。
恐怖と欲望という感情が沸いてきた時に、
(お金をもっと稼がないとヤバイ!)
急いで仕事を探す
(給料をもらう)
のではだめだと言っています。
金持ち父さんは、
仕事をする(給料をもらう)ことは長期的な問題に対する短期的な解決策でしかない。
そして、お金は幻想でしかない。
と知っています。
だから、
お金のために働くのではなく、
お金を自分のために働かせる方法を学びます。
(第一の教え)
僕はサラリーマンをやめた後、収入が少なくて、生活が苦しい時期がありました。
この時は、バイトしたり、サラリーマンに戻って給料が欲しい、と何度も思うことがありました。
そのたびごとに、この
「ラットレースの罠」
のことを思い出し、グッと恐怖に耐えたのを覚えています。
今から思えば逆に、この恐怖にかられて、はやく不労所得を作る気になったのだと思います。
恐怖と欲望、いい方向にコントロールしたいですね。