人が一生懸命働く理由の一つは、お金を自分のために働かせる方法を学んだことがないからだ。だから本人は一生せっせと働き続け、その人のお金はのんびりと遊んでいる
金持ち父さんの子供はみんな天才 P.206
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あなたのお金は働いてますか?遊んでますか?
僕は学生時代、アルバイトをして、お金を稼ぎ始めました。
その時は、働けば働くほどお金がもらえるので、
すばらしい!
って思い、一生懸命いっぱい働きました。
当時、学生でも、多くの時間働けて時給も1,000円超えるようなバイトは、
ホテルの配膳ぐらいしか見つかりませんでした。
この仕事のメインは、披露宴の配膳サービスです。
簡単に言うと、披露宴のコースの飲み物や食べ物を配る仕事です。
土日は披露宴が1日3件とか入っているので、
9:00~20:00のシフトでバイトができます。
1日11時間ほどですね。
時給1,000円くらいでしたので、1日10,000円以上の給料がもらえます。
すばらしい!
迷わずこのバイトを始めました。
披露宴では自分の担当の1テーブルが与えられます。
1テーブル5~8人ほど座ってますので、この人たちにサービスをします。
披露宴が始まる前のセッティングからです。
円卓にテーブルクロスをひきます。
そして各席にナイフ・フォーク・スプーンのセッティング。
ピカピカに磨きます。
テーブルナプキンを折っておきます。
披露宴のテーマごとにナプキンの折り方が異なったりします。
そして、披露宴開始。
まずは乾杯のシャンパンをグラスに注ぐ。
乾杯後すかさずビールをグラスに注ぐ。
ここでは、注ぎ方が重要です。
注いだ後、普通にボトルを戻すと、机にポタポタ垂れたりします。
僕が過去やってしまった失敗ですが、
なんと、花嫁のウェディングドレスにオレンジジュースをこぼしてしまいましたTT
これはあせりました。真っ白なドレスにオレンジ色の点。
やばぁ、弁償を覚悟しましたが、それは大丈夫でした。
次にオードブルを出す。
5~8人なので、皿を一枚ずつ運んでいては何往復もしないといけません。
だから、皿を一度に3枚か4枚運べるように練習です。
これは全料理共通です。
この間にシャンパンやビールのおかわりがありますので、それにも対応します。
ここが一番忙しいかもしれません。
さっさと最初の料理を出さないといけないのに、飲み物のおかわりも出ます。
オードブル騒動が終わる頃に、
サラダを出したりスープを出したり。
スープは皿からこぼれないようにだけ注意します。
次に白ワインをグラスに注ぎます。
白ワインは少々こぼしても目立たないので、そんなに神経を使いません(笑)
ちゃっちゃと済まします。
メインの魚料理です。
メニューによっては皿を置いた後、お客さんの目の前で料理を盛るものもありました。
プラッター(大皿)を脇に抱えて、そこから一人分を取り分けます。
この取り分けをいかに優雅に行うかが腕の見せ所です。
これ、調子にのるとえらい目に合います。
僕の失敗ではありませんが、すごいのを目撃したことがあります。
プラッターをお客さんの目の前でひっくり返した人がいました。
数人分の料理が乗せてあるあの大皿です。
ホテルのバイキングなんかで、料理が並べてあると思いますが、あの銀の大皿一枚。
あれをひっくり返したものだから、もう大騒ぎです(笑)
これ、通称「プラッター返し」といいます。
名前ついてるくらいなので、結構やる人いるんですね。
お口直しのシャーベット。
魚と肉料理の間のお口直しです。
これはちょちょいと配って終了。
赤ワインを注ぎます。
赤ワインはこぼしたらえらいことになります。
めちゃめちゃ目立ちますし、服にこぼすとシミになります。
こぼさないようにえらい神経を使います。
オレンジジュースをこぼした経験から、特に神経を集中するようにしました。
無事赤ワインを注ぎ終わったら、メインディッシュの肉料理です。
この頃は水割りを欲しがったり、日本酒を欲しがったりする人もいますので、対応します。
で、お客さんも酔っ払ってますので、だんだんうざくなってきます。
水割り持ってきてだの、水割りが薄いだの、
日本酒が冷えてないだの、ビールが朝日じゃなくてキリンがいいだの、
好き放題言われます(笑)
デザート。
フルーツを出したり、切り分けられたウェディングケーキを出したりします。
そしてコーヒーをカップに注ぎます。
この辺までくれば、もう楽なのですが、酔っ払いがいるとからまれて面倒です。
兄ちゃん、ウチの娘、嫁にどうや?とか。
肉のおかわりないんか?とか。
最後に披露宴終了後、後片付けです。
これが披露宴1回の仕事です。だいたい3時間くらいです。
これを1日3回、多いときには4回やったりします。
このバイトで月20万円ほど稼いでたと思います。
今から思うと、本当に一生懸命働いていました。
もっと稼ぎたくなって、その後3つのアルバイトをかけもちして、
月30万円こえたこともあります。
学生で月30万円って、その辺の会社の初任給より稼いでいたのではないでしょうか。
これだけ僕が一生懸命働いていても、僕のお金は、、、
銀行でのんびりしていました。
銀行でボーっとしていました。
だから全然増えませんでした。
銀行の残高を増やすには、僕が一生懸命に働くしかありませんでした。
当時はお金に働いてもらう発想は全くなかったですね。
今はお金に気持ちよく働いてもらうにはどうしたらいいかを常に考えています。
お金をどこに置くと、お金は気持ちよく働いてくれるだろうか?
お金って僕のかわりに年中無休で働いてくれるすばらしい従業員です。
このすばらしい従業員を、ただボーっとさせておくなんて、非効率すぎです。
お金はもっと働きたいのに、働かせてあげないと、
あなたのもとから逃げていきます。
お金は気持ちよく働かせてくれる人の元に集まってきます。
あなたのお金は気持ちよく働いてますか?
銀行でボーっと遊んでますか?
お金に気持ちよく働いてもらう
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